私は長い間、VTuberの配信を見てきました。
最初は「ちょっと面白そうだな」と軽い気持ちで動画をクリックしただけだったのに、気づけば日常の一部になっていました。

その中でも、特別な存在になったのが「樋口楓(ひぐち かえで)」さんです。
にじさんじの1期生としてデビューした彼女は、今では登録者数70万人を超える大人気VTuber。
歌もトークも抜群で、見る人を自然に笑顔にしてくれる力を持っています。

ただ、彼女の名前を検索すると「前世」「顔バレ」「炎上」といった言葉が並びます。
正直、私も最初は気になって調べたことがあります。
でも、長くファンでいるうちに「本当に大切なのはそこじゃない」と思うようになりました。

今回は、私自身が樋口楓さんを追いかけながら感じてきたことを、体験談や知識を交えて語っていきます。


前世に関する噂と私の考え

VTuber界隈では「前世探し」という文化があります。
樋口楓さんも例外ではなく、歌声や話し方から「過去に活動していたあの人では?」と名前が出されたことがあります。

私も当時、好奇心から比較動画を見たり、声を聞き比べたりしました。
たしかに似ている部分もあり「なるほど、そうかもしれない」と思った瞬間もあります。

けれども、本人や運営が公式に認めたことは一度もありません。
あくまで憶測に過ぎないんです。

それに気づいたとき、私は「過去を探すより今を楽しむほうが幸せだ」と感じました。
前世が誰かを突き止めても、それで彼女の魅力が増すわけではない。
むしろ、今の活動を全力で見守るほうがずっと有意義だと心から思いました。


顔バレよりも伝わる「素顔」

「顔バレ」という言葉もよく目にします。
実際にオフイベントや舞台裏で、彼女を間近に見た人もいるようですが、私を含め多くのファンは直接顔を知りません。

でも、ライブや3D配信を通じて、私は彼女の「素顔」を感じ取ることができました。
ステージで踊る姿、全力で歌う声、ファンに手を振る仕草。
その一つひとつが彼女自身を表しているように思えるんです。

一度、にじさんじのリアルイベントに参加したときのこと。
画面越しで見ていた彼女が、目の前でパフォーマンスをしている。
顔そのものは見えないけれど「ここに樋口楓がいる」という存在感が圧倒的で、胸が熱くなりました。

外見以上に伝わってくるのは、その人の熱量や人柄なんだと、そのとき強く実感しました。


炎上から見えた人間らしさ

人気者であれば必ず直面するのが「炎上」です。
樋口楓さんも、これまでに何度か小さなトラブルや誤解から炎上を経験しています。

私も当時リアルタイムでその様子を見て、不安になったことがあります。
「もう活動をやめてしまうのでは?」とまで思ったこともありました。

しかし彼女は逃げずに向き合いました。
謝るべきところはきちんと謝罪し、それでも前を向いて配信を続けた。
その姿を見たとき、「この人は強い」と心の底から思いました。

炎上は決して喜ばしいことではありません。
でも、あの経験を通じて彼女がさらにファンに信頼される存在になったのは確かです。
私もその一人で、「ずっと応援していこう」と改めて心に決めました。


歌声の力とトークの温かさ

私が樋口楓さんに惹かれた一番の理由は「歌声」です。
最初に聞いたとき、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。

高音の伸びやかさ、力強さ、そして聴く人の心を包み込む優しさ。
配信越しなのに、まるでライブ会場で聴いているような感覚になるんです。

歌だけでなく、雑談も最高です。
関西弁まじりのテンポのいいトークは、聞いていると自然に笑顔になれます。
私は落ち込んだ夜に彼女の雑談を聞き、笑っているうちに気持ちが軽くなった経験があります。

「歌で感動を与え、トークで癒してくれる」
これこそが樋口楓さんの最大の魅力だと、私は心から思います。


私の体験談〜救われた夜の思い出〜

ここで少し私自身のエピソードを。

2020年、世の中が閉塞感に包まれていた頃、私は日々の生活に疲れ切っていました。
そんなとき、偶然見つけたのが樋口楓さんの歌配信でした。

夜中に流れてきた彼女の歌声は、不思議と胸に沁みました。
気づけば涙がこぼれていて、でもそれは悲しさではなく「生きていてよかった」という安堵の涙でした。

その日以来、私は毎日のように彼女の配信を見るようになりました。
眠れない夜に聞いた雑談で安心して眠りにつけたこともあります。
彼女がいなければ、きっと乗り越えられなかった夜もありました。

この体験があるからこそ、私は彼女をただの「エンタメ」ではなく「人生の支え」として見ています。


ファンとして知っておきたいこと

ここでちょっと役立つ知識を。

VTuberの「前世」や「顔バレ」を探るのは、多くの人がやりがちなことです。
しかし、本人や運営が公表していない情報を深く追いかけるのはマナー違反とされています。

むしろ、彼女が全力で取り組んでいる音楽活動やイベントを応援することこそ、ファンとして正しい姿勢だと私は思います。

にじさんじの公式チャンネルではライブ映像がアーカイブとして残っていたり、CDやグッズも販売されています。
こうした公式の場で応援すれば、本人にも直接届くし、活動の力になるんです。


まとめ

「前世」「顔バレ」「炎上」
樋口楓さんを検索すると、こうした言葉が並びます。

確かに気になる要素ではあります。
でも、私が長くファンとして追いかけてきて実感したのは、それ以上に「今の彼女の姿」こそが何より大切だということです。

歌で心を震わせ、雑談で笑顔にしてくれる。
炎上を乗り越えてさらに強くなる姿を見せてくれる。
その一つひとつが、私たちファンの大切な思い出になっています。

私はこれからも、過去や噂話にとらわれることなく、一人の表現者としての樋口楓を全力で応援していきます。
そしてこの記事を読んでくれたあなたにも、ぜひ「今の彼女」を楽しんでほしいと願っています。